「ランドセルどうしたの?」
「あれ? どっかに置いてきた。」
「どっかって。。。探しに行くよ!」
小学生ならよくある体験ですよね、ってなかなか無いですよね。これを体験したことある人は、ADHD傾向が強い人だと思います。
公園でふと気になって寄ったら、ランドセルを置いて、そのまま忘れて帰ってきてしまう。興味がどんどん変っていくので、ランドセルなんておかまいなしです。忘れたのが公園ならまだ見つけやすいですが、道でこけてランドセル降ろしたら忘れてくるとか、見つけるのが大変なことも。
小学生だからと思うかも知れませんが、成長しても治るものではないです。気をつけるようにはなりますが、パッと興味が移ったタイミングが悪いと、カバンを素で忘れてきます。私が一番ショックだったのは、ノートPCなど日頃持ち歩くのにちょうど良いサイズを、セミカスタムで依頼して作ってもらった鞄なのに、数ヶ月でどこかに置き忘れて見つからなかった時です。どこで置いてきたかが全くわからず、その日に行った経路すべて確認したけど見つからず、凄くショックでした。
「不注意」や「衝動性」があるADHDの人にとっては、無くさないように気をつけること自体が大変だし、意識しつづけるのが疲れるもとになったりします。なにより、余裕がなくなっていきます。
私は、大人になってもカバンなくしたり放置するので、最近は持たないという選択肢をしています。まえは置き忘れにくいリュックを持ち歩いてました。なくさないように、ずっとカバンを触って意識し続けることが大切です。
自分でできることは、小学生くらいだとほぼ無いです。無くすことを怒ったり、気をつけるように注意すると、他のことがもっとできなくなるので、あきらめた方がお互い幸せだと思います。無くしたら探したら良い、となれたら幸せですね。
成長すると、カバンをずっと触りつづけるように、訓練できるかですが、結構大変なので、自分で解決するよりは、スマホなど使った対策が良いと思ってます。
ランドセルに入れっぱなしにする前提で持たせるひとつの解決方法です。GPSべんり。
無くしたら、GPSで検索すると大体の場所がわかります。 小学校だと、本人が持ち歩くのは禁止してる所が多いので、ランドセルに入れっぱなしにするや、防犯ブザーの代わりに肩ベルトに付けるとかが良いです。許可が要ったりしますが、無くすよりは良いかと。
家に帰ってきて取り出し充電する、遊びに行くときは首にかけるなど、ランドセルから取り出すと明日入れるのを忘れます。毎日持って行くものの置く場所を決めるとか、構造化を親がうまくやってあげる必要があります。
スマホをいつも持ち歩いてる人には、Bluetoothで接続するスマートタグが便利。
範囲外になるとスマホに通知してくれる、範囲外になった場所を記録してくれる。これだけで、気づけるし、あとで探すこともできます。
Tile Mate なら2,000円くらいで買えて、電池交換で長い間使えます。範囲が40mと微妙な距離なので、家やオフィスで少し離れると通知される人には、Tile Proで90mの製品などの選択もよいです。
発達凸凹・発達障害の人にとってはできないことはいっぱいあります。ADHDだと忘れ物が多く、忘れ物しないように注意するだけで頭のキャパがいっぱいになり他のことへ影響したりします。
自分でやれるように自分に頼るよりは、環境を作る、製品を活用して対策すると、自分のキャパに余裕ができて、しんどくない生活が送れるのかなと思います。